春の山菜として知られるキク科の多年草、ヨモギ。和製ハーブの一つとして数えられる爽やかな香りが特徴です。食用として草餅や天ぷら、おひたしなどで食べられる他、お灸に使うもぐさの原料としても有名です。
そんなヨモギには様々な栄養が含まれています。ほうれん草の約3倍ともされる食物繊維や、豊富なβカロチン、ビタミンK、そして葉緑素であるクロロフィルなど。
特筆すべきなのがこの緑の血液とも呼ばれるクロロフィルです。造血を促し貧血を予防するといわれています。また、古くから切り傷などにヨモギをもんでつけるという習慣がありますが、それはビタミンKの止血を促す働きを利用したものだとされています。
ヨモギの新芽の旬は3月~5 月。葉先から15〜20センチほどの指先で軽くつめる柔らかなものが新芽ですので、ぜひお楽しみください。
ヨモギのチカラ!ヨモギに含まれる栄養をご紹介
ドライマウス(口腔乾燥症)のつらい症状と原因、対策について
ドライマウスの症状
症状としては、口が渇く、舌がヒリヒリする、しゃべりづらい、口の中がネバネバする、食べ物が飲み込みづらい、口臭が気になる、味が美味しくないなどがあります。
更年期障害の一症状の場合もありますが、ほかの病気の可能性もありますので、症状がつらく長引く場合は、内科を受診しましょう。
検査の方法
視診に加えて、口腔水分計、湿潤度検査紙で、舌表面の湿潤を測定する方法や唾液分泌量検査( ガムテスト、サクソンテスト) で診断します。
自己免疫性疾患の膠原病のひとつであるシェーグレン症候群との見極めが必要な場合は、診断基準に基づ
いて、唾液腺シンチグラフィー、唾液腺造影検査や病理組織検査、血液、眼科検査を行います。
ドライマウスの原因と対策
ドライマウスの原因は、加齢、服用薬物の副作用、ストレスのほか、更年期におけるホルモンの変化、シェーグレン症候群や糖尿病などの内科的疾患、放射線治療後の副作用などがあります。
シェーグレン症候群には、唾液分泌を促進させる薬剤( 塩酸セビメリン水和物製剤) を処方することもあります。 しかし、ドライマウスに対しては、対症療法が中心です。
舌の痛みは、唾液分泌量減少による粘膜保護作用の低下が原因のため、創傷治癒促進作用のあるアズレン製剤の処方で症状はかなり改善します。 セルフケアとして、市販のドライマウス専用の口腔保湿ジェルやマウスウォッシュ( アルコールを含まないもの)、保湿スプレーを併用すると有効です。使用中の歯磨き剤がしみる人は、ドライマウス専用の発泡剤を含まないものに替えるなど低刺激の物を選択します。
また、ドライマウスは唾液に含まれる免疫作用の低下により、虫歯、歯周病などや口腔カンジダ症にも留意しなければなりません。
日常のケアとして、唾液腺刺激のためにゆっくり噛むことや、唾液腺マッサージを行なったり、口の周りや舌を動かすストレッチを行うのもよいでしょう。
ストレスをためないためにリラックス時間を増やすことも大切です。
にんにくのチカラ!にんにくの「アリシン」のパワーとは
にんにくはヒガンバナ科の多年草。香味野菜の代表的な存在で、中国、イタリアなど各国料理に使われています。
歴史は古く、約6千年前より人々の健康を支えており、エジプトのピラミッド建設の際には労働者に欠かせない食物だったとされています。
スタミナ食材として人気の秘密は匂い成分である「アリシン」にあります。エネルギーを生み出す栄養素でありながら、消化吸収されにくいビタミンB1の吸収を助ける働きがあるのです。
元気が欲しい時には、ビタミンB1が豊富な豚肉と一緒に料理すると良いでしょう。
そんなにんにくの主要生産国は中国です。世界生産の約8 割を占めており、スーパーでも中国産を多く見かけます。国内で見ると青森県産がトップで、雪のような白さと品質の良さに定評があります。
不安について 不安障害とは?
不安は、不快であいまいな憂慮の感覚で、誰もが体験する一般的なものです。
とはいえ、慢性的な不安は、苦痛をともない、生活の質を低下させます。しばしば頭痛、発汗、動悸、胸部圧迫感、腹部不快感などの自律神経症状や焦燥感をともないます。
病的なものかどうかを診断
まずは、その不安が正常な範疇のものか、病的なものかを判断する必要があります。病的な不安とは、与えられた刺激に対して、その強さや持続期間が不適切と判断できるものです。病的な不安をともなう疾患として最も多いのは、不安障害です。
不安障害には、パニック障害、恐怖症・社会恐怖、強迫性障害、急性ストレス障害・外傷後ストレス障害、全般性不安障害が含まれます。
不安は、さまざまな身体疾患や、うつ病・統合失調症など、ほかの精神障害の一症状として生じる場合もあるので、病院では、身体の病気の有無や、不安以外の精神症状があるかどうかの確認をします。身体の病気の有無を探るために、標準の血液生化学検査、甲状腺機能検査、心電図検査を行います。
また、女性の場合、月経前症候群(PMS)の一症状として不安が増強することもあるので、月経周期との関連も確認します。
病気の場合の治療
身体の病気やほかの精神疾患が不安の原因である場合には、その原因となる病気に対する治療を行います。不安障害がある場合については、薬物療法(ベンゾジアゼピン系薬物、SSRIなどの抗うつ薬など)が有効です。
小豆のチカラ! 食物繊維、ポリフェノールが豊富
東アジアが原産、マメ科の一年草である小豆。日本では古くから親しまれ縄文遺跡から発掘されている他、奈良時代の「古事記」にも記載があります。
また、小豆の特徴が名前の由来とされ、「あ」は「赤色」、「つき」及び「ずき」は「溶ける」意味があり、赤くて煮ると豆が崩れやすいことからその名前が付いたとされています。