発酵食品について

北海道の発酵食品 「めふん」

広大な土地に育まれる農産物、太平洋・日本海・オホーツク海と3つの海からとれる豊かな海産物と、多種多様な食材に恵まれた北海道。厳しい気候の中で地場の食材を最大限に活かした特有の郷土料理が見られます。その中でも今回は「めふん」をご紹介します。

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千年以上の時を経て愛される珍味「めふん」

北海道の発酵文化の特徴は、多様な歴史文化が融合している点です。先住民族が「神の魚」と呼んだ鮭を使った保存食や、本州から伝わった醤油や味噌といった調味料、そして海外から渡来したチーズつくりなど、時代と共に多くの発酵食品が生まれました。その一つが、鮭の腎臓を塩や醤油に漬けて、長時間じっくりと発酵させた保存食「めふん」です。めふんはアイヌ語で腎臓を表す「メフル」が語源となっています。腎臓は1尾から少量しかとれない希少な食材で、今もなお北海道を代表する伝統珍味となっています。