脳卒中(脳血管障害)は、冬に多いというイメージがありますが、国立循環器センターの調査では脳卒中(特に脳梗塞)は夏場に多く発生することがわかっています。
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり、破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり、細胞が壊死を起こす病気です。発症した場合、たとえ一命を取り留めても、重度の後遺症を残す人も多く見られます。また、寝たきりなど重度要介護の原因の4割、認知症の原因の3~4割は、脳卒中がきっかけとなっています。
身近な病気
脳梗塞とは?血管が詰まる「脳梗塞」と、血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」について
咳喘息とは?咳喘息の判断基準について「風は治ったはずなのに、咳だけが治らない」症状と予防
咳喘息とは、慢性的に咳が続く病気です。気道が狭くなり、様々な刺激に対して過敏になるため、のどの炎症や咳といった症状が起こりますが、気管支喘息とは違い、気管支が細くなることはないため、咳喘息の場合は「呼吸困難」「喘鳴」「痰」「発熱」などの症状は見られません。しかし、咳喘息は気管支喘息の前触れと言われているので注意が必要です。
膀胱炎とは?「頻尿、排尿後の痛み、残尿感、尿が白く濁る、血尿」腎炎などの重大な病気にご注意を
膀胱炎とは外部から大腸菌などの腸内細菌が尿道をさかのぼって膀胱の中に入り増殖することによって引き起こされる病気です。通常は細菌が膀胱に侵入しても、膀胱粘膜の防御作用により炎症を起こすことはないのですが、「排尿を我慢する」「冷え」「便秘」などにより細菌が定着、繁殖すると膀胱炎になります。女性は男性と比べて尿道が短いため細菌が侵入しやすく急性膀胱炎になりやすいといわれています。男性は急性膀胱炎になりにくいため、膀胱炎が確認された時には菌の侵入ではなく「前立腺炎」「膀胱癌」「尿道結石」など他の病気が原因の場合が多々あるので、しっかりとした検査を受けることが大切です。
口内炎とは?体調のバロメーター。ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足
「口内炎」とは、口の中(口腔)や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。その中で特定の場所にできる場合は、歯茎にできれば「歯肉炎」、舌にできれば「舌炎」、口角にできれば「口角炎」と呼ばれます。口の中は食事をしたり、呼吸をしたりするために常に外部と接しており、細菌、ウイルス、ほこりなどが付着、侵入する可能性が高い部分です。鼻や内臓に通じるのどとも繋がっているので、部位により様々な粘膜で覆われて防御されていますが、侵入した細菌などによって炎症を起こすことがあります。
慢性疲労症候群とは?微熱・頭痛・のどの痛み、疲労感、睡眠障害、気分障害
慢性疲労症候群とは、原因不明の疲労が6ヶ月以上続く状態のことです。よく「慢性疲労(まんせいひろう)」と混同されますが、まったく別物です。慢性疲労症候群は、肉体はまったく疲れていないのに疲労感を感じてしまい体が動かなくなる病気で、休憩しても改善はしません。
慢性疲労症候群の診断基準が1988年と比較的遅く、1990年代ごろから日本でも症例が報告されるようになり、現在も患者数が増え続けています。