過ごしやすい気候になったのに何となく調子が良くないのは、夏の疲れが残っているから?
それとも、隠れた病気のサインかもしれません。
体の不調
秋になっても夏バテ?長引く場合は病気の可能性も
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ドライマウスの症状
症状としては、口が渇く、舌がヒリヒリする、しゃべりづらい、口の中がネバネバする、食べ物が飲み込みづらい、口臭が気になる、味が美味しくないなどがあります。
更年期障害の一症状の場合もありますが、ほかの病気の可能性もありますので、症状がつらく長引く場合は、内科を受診しましょう。
検査の方法
視診に加えて、口腔水分計、湿潤度検査紙で、舌表面の湿潤を測定する方法や唾液分泌量検査( ガムテスト、サクソンテスト) で診断します。
自己免疫性疾患の膠原病のひとつであるシェーグレン症候群との見極めが必要な場合は、診断基準に基づ
いて、唾液腺シンチグラフィー、唾液腺造影検査や病理組織検査、血液、眼科検査を行います。
ドライマウスの原因と対策
ドライマウスの原因は、加齢、服用薬物の副作用、ストレスのほか、更年期におけるホルモンの変化、シェーグレン症候群や糖尿病などの内科的疾患、放射線治療後の副作用などがあります。
シェーグレン症候群には、唾液分泌を促進させる薬剤( 塩酸セビメリン水和物製剤) を処方することもあります。 しかし、ドライマウスに対しては、対症療法が中心です。
舌の痛みは、唾液分泌量減少による粘膜保護作用の低下が原因のため、創傷治癒促進作用のあるアズレン製剤の処方で症状はかなり改善します。 セルフケアとして、市販のドライマウス専用の口腔保湿ジェルやマウスウォッシュ( アルコールを含まないもの)、保湿スプレーを併用すると有効です。使用中の歯磨き剤がしみる人は、ドライマウス専用の発泡剤を含まないものに替えるなど低刺激の物を選択します。
また、ドライマウスは唾液に含まれる免疫作用の低下により、虫歯、歯周病などや口腔カンジダ症にも留意しなければなりません。
日常のケアとして、唾液腺刺激のためにゆっくり噛むことや、唾液腺マッサージを行なったり、口の周りや舌を動かすストレッチを行うのもよいでしょう。
ストレスをためないためにリラックス時間を増やすことも大切です。
不安について 不安障害とは?
不安は、不快であいまいな憂慮の感覚で、誰もが体験する一般的なものです。
とはいえ、慢性的な不安は、苦痛をともない、生活の質を低下させます。しばしば頭痛、発汗、動悸、胸部圧迫感、腹部不快感などの自律神経症状や焦燥感をともないます。
病的なものかどうかを診断
まずは、その不安が正常な範疇のものか、病的なものかを判断する必要があります。病的な不安とは、与えられた刺激に対して、その強さや持続期間が不適切と判断できるものです。病的な不安をともなう疾患として最も多いのは、不安障害です。
不安障害には、パニック障害、恐怖症・社会恐怖、強迫性障害、急性ストレス障害・外傷後ストレス障害、全般性不安障害が含まれます。
不安は、さまざまな身体疾患や、うつ病・統合失調症など、ほかの精神障害の一症状として生じる場合もあるので、病院では、身体の病気の有無や、不安以外の精神症状があるかどうかの確認をします。身体の病気の有無を探るために、標準の血液生化学検査、甲状腺機能検査、心電図検査を行います。
また、女性の場合、月経前症候群(PMS)の一症状として不安が増強することもあるので、月経周期との関連も確認します。
病気の場合の治療
身体の病気やほかの精神疾患が不安の原因である場合には、その原因となる病気に対する治療を行います。不安障害がある場合については、薬物療法(ベンゾジアゼピン系薬物、SSRIなどの抗うつ薬など)が有効です。