胃痛・胃もたれの原因
腹部の痛みから原因をチェックします。
- 生ものや貝類を食べた …「食中毒」
魚介類や、きのこ類などで起こりやすく、数分~数時間のうちに胃けいれんや吐き気が起こります。
- 脂っこいものを食べると痛む …「胆嚢炎」
右上腹部から右肩にかけて痛くなるのが特徴です。胆石や細菌によって胆嚢に炎症が起こります。
- 空腹時や夜間に痛む…「胃潰瘍」
ピロリ菌をもつ人に多く、ストレスが引き金で胃酸が出すぎて胃壁に穴があきます。
- 空腹時や夜間にみぞおちが痛む …「十二指腸潰瘍」
胃潰瘍と同じく、ピロリ菌が原因で、ストレスなどから胃酸過多におちいり、空腹時や夜間に痛みがあります。
- 発熱と焼けるような痛み …「膵炎」
上腹部から背中にかけて差し込むような痛みがあり、発熱をともなうこともあります。胆石症やお酒ののみすぎが原因です。
- だるさ、嘔吐、発熱をともなう …「ウイルス性胃炎」
発熱があり、嘔吐や下痢も起こります。何らかのウイルスに感染して起こりますが、特定は難しいことがほとんどです。
- 鎮痛剤などをいつも服用している …「薬による胃炎」
鎮痛剤は、胃を荒らす副作用があります。
- 悩み事があり、考えると胃が痛む …「ストレス性胃炎」
ストレスによって胃酸が出過ぎ、放っておくと胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こします。
胃痛・胃もたれの予防
次項に注意した食生活を送りましょう。
- 消化に悪いものを食べない
脂っこいものや硬いものなど、消化に時間がかかるものは避けます。 - 早食いしない
消化の負担が増し、胃酸の分泌も間に合わなくなります。 - 食べ過ぎない
やや足りないかな、と思うくらいでやめるのがベストです。 - 夜寝る前に食べない
眠ろうとしている胃腸を無理やり起こして働かせる状態になります。 - 食後すぐに動かない
動くと、胃に送られるべき血液が別に送られるため、消化活動が不十分になります。 - 考えごとをしながら食べない食事中は血行がよくなり、胃酸も出やすくなります。考えごとや、作業をしながら食べると、胃酸の分泌を抑えてしまいます。また、ストレスがあれば、考えすぎず「まあいいか」の精神をもつことが一番の解決策です。食事はあわてず、集中して、楽しみながら適量を食べることが大切です。