野菜のチカラ

菊芋のチカラ! イヌリンが豊富で栄養価の高い食品です

0228菊芋はキク科ヒマワリ属の多年草。北アメリカが原産で、先住民の貴重な食料だったとされています。日本には江戸時代に飼料用の作物としてやってきました。

その名の通り、菊のような黄色い花を咲かせ、根に生姜のような見た目の芋をつけます。高さは1.5~3メートルほどに育ち、繁殖力が非常に強いため、今では全国に野生化したものが見られます。
他の芋類と違い、デンプンをほとんど含みません。主成分は「天然のインスリン」と呼ばれる「イヌリン」で、菊芋は世界一の含有量を誇ります。その栄養価の高さから、最近では健康食材として知られる存在となりました。
粉末やお茶に加工されることが多いのですが、実際の菊芋は生のままでも食べられ、くせがなくシャキシャキとした食感。炒め物や揚げ物にしても美味しく、幅広い食べ方ができます。