レンコンはハス科の根菜。「見通しがきく」ことから正月や祝いの席で欠かせない食材となっています。原産地は諸説ありますが、その歴史は古く、弥生時代には日本に存在していたとされます。
漢字では「蓮根」と書きますが、実際食べているのは蓮の根ではなく地下茎。旬は秋から冬で、ちょうど今がおいしい時期となっています。
現在、市場に流れている大半のレンコンは実は明治時代に中国から入ってきた種類です。在来種は関東や東海地方で少量出荷されるのみ。手間がかかるため、栽培が少なくなっていますが、長細く、やや茶色がかり、柔らかく粘りが強いそうです。
そんなレンコンの栄養は、ビタミンCが豊富な他、タンニンというポリフェノールが含まれています。切り口がすぐに黒く変色するのは、このタンニンが原因。
変色して味が落ちるわけではありませんが、酢水にさらすと綺麗な色のまま料理が仕上がります。