コンブは古くから食用に利用されてきた重要な海藻で、ダシ用と惣菜用の2つの用途があります。コンブのうまみ成分である「グルタミン酸ソーダ」は日本で開発された世界的調味料です。長寿県である沖縄県では、コンブを豚肉や野菜と調理して、毎日のように食べることから、長寿食として注目されています。日本近海には、15属のコンブが分布しています。
コンブは糖質、たんぱく質、ビタミン類、ミネラル分、食物繊維が豊富です。フコイダン(糖質)やビタミンA・Cはガンの発生率を下げると言われています。また、ビタミンK・葉酸は貧血予防に、カルシウム、マグネシウム、リンは骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防に、ビタミンB群やナイアシンは美肌作りに、ヌメリ成分であるアルギン酸(食物繊維)は便秘や高血圧の予防にそれぞれ役立つとされています。