モズクは温海域および暖海域の波静かな外海で、春から初夏にかけて生育する一年生の海藻です。一般的にモズクと呼ばれる海藻は、モズク科とナガマツモ科の褐藻類を総称します。本来のモズク科のモズクは、絹モズクや細モズクと呼ばれる細くて柔らかな高級品です。長さ30~40cmの糸状の海藻で、よく枝分かれしており、※ホンダワラ類の海藻の枝によく着生し、絡まって生育します。モズクの名前はこの「藻につく」ことに由来しています。
モズクはビタミン類、ミネラル分が豊富に含まれています。また、モズクのヌメリ成分には、アルギニン酸、ラミニン、フコイダンなど食物繊維がたくさん含まれます。モズクは生活習慣病予防や美容に優れた力がある海藻です。
※ホンダワラ類
ホンダワラ類は、褐藻類のヒバマタ目のホンダワラ科に属し、アカモク、ジョロモク,フシスジモク、マメダワラ、ホンダワラなどの総称として用いられています。