野菜のチカラ

甘草(カンゾウ)のチカラ!去痰、のどの痛み止めなど生薬でおなじみ

1808_04甘草は、漢方に処方される重要な生薬です。甘味は特異的で砂糖の50倍以上の甘さがあり、薬用はもちろんのこと、醤油、煙草、菓子などの甘味剤に利用されます。日本でも古くから栽培されていたようで、現在は、北海道などで多少ですが栽培されています。

中国からヨーロッパ南部に分布する多年性草本で、茎の高さは50~100センチです。葉は羽状複葉(うじょうふくよう)で互生し、小葉は4~8対で長卵形で先が尖り、葉の縁はなめらかです。夏から秋にかけて淡紫色の蝶状花をつけます。

多生薬の甘草は、主根および横走根を採取して乾燥させたものです。甘草は、のどの痛み止め、解毒、去痰などによいといわれています。また、胃痛などの消化器系のトラブルにもよいといわれて昔から珍重されています。