ナタマメは1年生のつる性草本です。さやは長く大きく、刀状に湾曲して長さ30センチにも及び、平たい弓形で緑色を呈しています。関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄の海岸に自生するハマナタマメは、茎が伸びて砂地をはい、ほかのものに巻きついたりします。若いさやを食用にし、味噌漬けや福神漬けの材料にします。せき、病後の回復によいと言われています。
業全書(1697年)では、刀豆を「ナタマメ」と読ませ、本朝食鑑も、「わが国では刀のジをなたと読む。木を伐る刀をなたと言うが、それがこの豆の形に似ているので名づけたのであろうか」としています。
日本には江戸時代の初め頃に渡来しました。温暖なところが栽培に適しています。未熟なさやを炒め物、煮物や茹でてドレッシングや味噌和えで食べます。