アズキは、マメ科ササゲ属の一年草です。日本ではアズキは滋賀県の栗津湖底遺跡(紀元前4000年頃)や登呂遺跡(弥生時代、紀元前1世紀頃)などから出土しており、古代より各地で栽培されていたと考えられます。日本における栽培は、北海道、丹波、備中が有名ですが、面積の6割以上、生産量の4分の3を北海道が占めています。国産の品種には、大納言(大粒種:丹波、馬路、備中、美方、あかねなど)、中納言(普通小豆:えりも、しゅまり、きたのおとめなど)などがありますが、「えりも」の開発によって収穫量が大幅に増加しました。
アズキは他の豆類同様に高たんぱく低脂質で、無機質やビタミンも多く含んでいます。アズキの約2割はたんぱく質で栄養価が高い他、赤い品種の皮には健康素材として名高いアントシアニンが含まれ、亜鉛などのミネラル分も豊富です。