モズクは褐藻(かっそう)綱ナガマツモ目モズク科の海藻です。枝分かれのある糸状海藻類で、漢字では「藻付」と書きます。(水雲、海雲、海蘊と書かれることもあります)ホンダワ類などの海藻に付着して生息することが名前の由来といわれています。長さは数十センチありますが、幅は1~数ミリほどしかありません。手で触るとぬめりがあります。主に熱帯から温帯の浅い海に分布しています。日本では食用として漁獲されていますが、日本国内に流通しているものは、厳密にはナガマツモ科に属するオキナワモズクとイシモズクが9割以上を占めています。主産地は日本では沖縄県、国外ではトンガ、台湾などが有名です。
モズクの表面のぬめりは今注目されている「フコダイン」とよばれる食物ß繊維が主成分。褐藻類の粘質物質に多く含まれているもので、様々な働きが報告されており、今では健康食品として販売されているほど有名になりました。