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帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは?後遺症が残る可能性も 免疫力の低下にご注意を

身近な病気 2018年10月18日

 

帯状疱疹とは?

housin帯状疱疹とは、体の神経に沿って帯状に赤いボツボツ(疱疹)や痒み、鋭い痛みが発生する病気です。大体は、右半身か左半身のどちらかに発生します。日本では、6~7人に1人の割合で発生しています。また、昔は高齢者がかかりやすい、といわれましたが、現在では若い人でも多く、20~30代、50~60代が特にリスクが高くなります。

帯状疱疹の原因は?

帯状疱疹の原因は、「水ぼうそう」のウイルスです。水ぼうそうは、治ったように見えても、ウイルスは体内の知覚神経(痛みなどに関する神経)の中で生き続けています。普段は、体内の免疫力によって押さえ込まれていますが、何らかの原因によって免疫力が低下すると、再度水ぼうそうのウイルスが神経に沿って活発に活動を始めます。そのため、帯状に症状が表れるのです。日本では、約95%の人が5歳までに水ぼうそうにかかるとされています。「水ぼうそうは一度かかると2度とかからない」と言われますが、それは体内で「免疫記憶細胞」というものが作られることによってウイルスの侵入を防いでいるためです。しかし、その働きも約20年で衰えるため、過去に水ぼうそうになった方でしたらどなたでも発症する可能性があります。

 

帯状疱疹の症状

帯状疱疹になると、まず体の左右どちらかにするどい痛みが起こります(症状が軽いと「かゆみ」を感じます)。その後に痛みが出た場所から、赤い疱疹や水ぶくれが広がっていきます。水ぶくれは最初は透明ですが徐々に黄色くなりやがて破れてただれたりします。帯状疱疹は、まれに合併症を引き起こす場合があるので注意が必要です。

 

合併症の例

耳の近くで発症した場合

髄膜炎、脳炎、ラムゼイ・ハント症候群(耳鳴り、めまい、難聴、顔面麻痺など)

目の近くで発症した場合

角膜炎、網膜炎、虹彩炎など。

 

また、合併症ではないのですが神経の炎症が長く続き神経が傷ついてしまうと、「帯状疱疹後神経痛」という後遺症が残ってしまうことがあります。これを防ぐには、なるべく早期に病院で診察・治療をうけることが大切です。

 

帯状疱疹の予防

帯状疱疹は免疫力が低下すると発症しやすくなります。そのため、疲労、ストレス、栄養バランスの偏り、睡眠不足などに注意しましょう。また、帯状疱疹の予防として、水ぼうそうのワクチンが有効とされ、使用が許可されています。しかし、まだ一般的ではないため、医療機関によっては対応していないこともありますので、帯状疱疹に詳しい医療機関に相談することが望ましいでしょう。