身近な病気

胃腸風邪とは?細菌性とウイルス性 腹痛や下痢、激しい吐き気や嘔吐

2017_08_03「胃腸風邪」とは風邪のように人に感染する恐れのある胃腸炎のことを指し、いわゆる感染症胃腸炎の通称です。
そのため、咳や鼻水などのよく知る風邪症状ではなく腹痛や下痢、吐き気が現れるのが特徴。原因は細菌性とウイルス性に分かれ、前者は食中毒などといわれ夏に多く、後者は冬の胃腸風邪の主な原因となっています。

●細菌によるもの
サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、大腸菌Oー 157などが挙られます。
これらは食べ物から体内に入ることがほとんどです。
●ウイルスによるもの
ノロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルスなどがあります。主に感染者の嘔吐物や便から感染することが多く、家族からうつることが多くあります。アデノウイルスにいたっては感染力が強く、唾液や鼻水などでも感染します。

胃腸風邪の症状

腹痛や下痢、激しい吐き気や嘔吐があり、発熱や関節痛、頭痛を伴う場合もあります。
体内に入ってしまった細菌やウイルスを外に排出するため、嘔吐や下痢を薬で抑えてしまうのはよくありません。辛いのですが、安静にして回復することを待ちます。
回復へのポイントは3つです。
・水分補給をする
・体を温めて安静にする
・病院を受診する
下痢や嘔吐で多くの水分を失いますので、水分補給は必ず必要です。水も吐いてしまう場合は、少しずつゆっくり口に含むようにして水分を補給します。重症にならないよう、必ず病院には行
きましょう。どうせ点滴ぐらいだろう…と思って受診しないと、深刻な脱水など重症化する恐れがあります。

胃腸風邪の対策

細菌やウイルスが体内に入っても、胃腸風邪になる人とならない人がいます。
それは免疫力の差。免疫力が弱くなると、ウイルスなどに体が負けてしまうのです。免疫力を下げる大きな原因は次の通り。
・ストレス
・睡眠不足
・食事
ストレスも睡眠不足も自律神経の乱れを引き起こし体内のバランスを崩します。
また、食事も大切な要素です。特にビタミンB12、葉酸、ビタミンCなどビタミン類を摂ることに気をつけ、バランスのよい食事を心がけましょう。