身近な病気

冷え性とは?女性特有の症状「血行不良」ホルモンの変動と自律神経の乱れが影響

身近な病気 2016年10月26日

冷え性とは、ただの寒がりとは違い、他の部分ではなんともないのに体の特定の部分だけ冷えている、または他人は寒がっていないのに自分だけが寒く感じる場合をいいます。この冷え性は言い換えると「血行不良」ともいえます。動脈硬化などにより、毛細血管まで温かい血液がまわらなかったり、外の気温により毛細血管が縮んでしまい、元に戻らず血行が悪くなり、血液の行き届きにくい手や足の先に影響がでます。

冷え性は男性にはほとんどなく女性特有の症状です。これは血流が悪くなることの原因に、ホルモンの変動と自律神経の乱れが考えられ、生理によって周期的なホルモン変動が多い女性の方が、症状が出やすいといわれているのです。血行不良のほかにも冷えにつながる原因があります。一般的に女性の方が男性に比べて皮下脂肪が多く、脂肪はいったん冷えると温まりにくいという性質があります。また男性に比べて筋肉の割合が少なく、筋肉運動による血流が少ないことも考えられます。

色々な冷え性

冷え性といっても、冷え方も様々です。手足の先が冷える方、内臓が冷える(体温が低い)方、太ももあたりなど下半身全体が冷える方、上半身を含めた全身が冷える方などがいます。内臓が冷える方には汗をかきやすい人が多く、本人は冷え性だと気がつかないことも多いようです。これをかくれ冷え性と呼んでいます。

冷え性がひどくなると、血の巡りが悪くなるので肌荒れをしたり、なかなかダイエットが成功しなかったり、集中力がなくなることもあります。また、頭痛、肩こり、風邪、腹痛や下痢、生理不順、疲労感、不眠症の原因となることもあります。

冷え性の改善について

冷え性の方にとって、冬は特につらい季節となります。生活習慣を見直して、少しでも快適に過ごしましょう。

①体を締め付けない
窮屈な服や下着を着ると血管を圧迫して血流が悪くなります。

②ぬるめのお風呂に
ぬるめのお風呂にしっかりと浸かり、体を芯から温めましょう。

③足湯
足の裏を温めると全身が温まります。足湯の場合は少し熱めの湯がよいといわれています。

④食事について
生姜、にんにく、とうがらしといった体を温める食べ物を取り入れましょう。

⑤ストレッチ(筋肉をやわらかく)

適度な運動は血行を良くし、筋肉がつくため、体の中で熱を生み出しやすくなります。また自律神経のバランスを整え、末端まで血流が流れやすくなります。とくにストレッチは筋肉をやわらかくし、非常に効果的と言われています。