飛騨地方について

郡上おどり 3年ぶりの開催

岐阜県高山市にほど近い郡上市で、徹夜踊りで有名な夏の風物詩「郡上おどり」が3年ぶりに開催されました。阿波おどり(徳島県)、花笠おどり(山形県)と共に三大民謡踊りの一つと称される郡上おどりは国の重要無形民俗文化財に指定されています。

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郡上おどりについて

ルーツは諸説ありますが、仏教徒深くかかわりがあるとされ、平安時代に先祖を供養するおどりとして普及した念仏踊りが源流とされています。江戸時代になると、現在の盆踊りの形態をとるようになり、心の安定や平和への願いを込めていると言います。

 

踊りの種類は、「郡上の八幡出てゆくときは、雨も降らぬに袖絞る・・」の歌詞が知られる「かわさき」をはじめ、テンポが速く下駄を鳴らして踊るのが醍醐味の「春駒」など全10曲。踊り始めは、「かわさき」の原型といわれる「古調かわさき」。結びは古くからの伝統で「松阪」で締めくくります。歌詞には郡上の宝暦騒動や男女間の情愛などが描かれ、時代の位や農作業の様子などを垣間見ることが出来ます。