飛騨地方について

岐阜県高山市荘川町の「寒ざらしそば」

日本自然発酵の研究所がある岐阜県高山市荘川町は、そばの町として知られており、荘川町一帯が「飛騨荘川そば街道」と呼ばれていています。

4005036_s

(写真はイメージです)

「寒ざらしそば」とは

「寒ざらしそば」とは、秋にとれたそばの実を冬に冷たい水につけ、これを寒風にさらして乾燥させてつくるそばのことです。日本各地で寒ざらしそばがつくられていますが、高山市荘川町でも毎年つくられています。美しい自然に恵まれた高原で育った荘川のそばは、高冷地ならではの豊かな香りと深い風味が特徴ですが、中でも冬の寒さを十分に生かした「寒ざらしそば」は名物の一つになっています。ソバの実を庄川源流の「魚帰りの滝」に浸して水あげし、寒風にさらして凍結と乾燥を繰り返すことで、うまみや甘みが増すといいます。毎年数量限定でしか作れませんが、一度食べた人から大変な人気があり、毎年このそばを目当てに荘川町を訪れる人も多いそうです。

今年は、最低気温がマイナス16.4℃となった1月21日に、鉄製のカゴに入れたソバの実300キロ(約3000食分)を橋の上からクレーンでつるし、水温2度の川に沈めました。今年は雪が多く川の水量も十分、そばの出来もよいため,良質な寒ざらしそばができそうです。

今回作られた寒ざらしそばは、6月1日から荘川町の4つのお蕎麦屋さんで注文することができます。

 

 

※荘川町の寒ざらしそばについて、2021年1月22日 毎日新聞WEB版に掲載されています。

https://mainichi.jp/articles/20210122/ddl/k21/040/150000c