2021年1月20日の大寒の日、岐阜県高山市荘川町六厩(むまや)で「ダイヤモンドダスト」が見られました。ダイヤモンドダストとは、寒冷地方の厳冬期のみに見られる現象で、空気中の水蒸気が凍って、その結晶が太陽の光にあたってキラキラと輝くため、大変幻想的な自然現象として有名です。
(写真はイメージです)
極寒の地 飛騨荘川でのダイヤモンドダスト
飛騨荘川は、東海地方でもっとも寒い場所と言われており、毎年-20℃以下を記録、氷点下の記録がないのは7月と8月だけです。荘川町の中心部の標高は約800mですが、アメダスが設置されている六厩地区は標高約900m、1981年には-25.4℃という寒さを記録しています。(日本自然発酵荘川研究所は、六厩地区の中でもさらに標高が高い1050mにあります)
そのような土地なので、冬の時期には、条件があえば「ダイヤモンドダスト」が観測されています。
ダイヤモンドダストが見られる条件としては
・気温がマイナス15度以下が好ましい
・湿度が高い
・晴れている
・風がない
などがあげられます。そのため、狙って観測するのは難しいのですが、冬の荘川にはダイヤモンドダストを見るために遠くから人が来ることも多々あります。
なお、今年見られたのダイヤモンドダストは、NHK NEWS WEBでも取り上げられました。