体の不調

コレステロールって不要なもの?不足すると脳出血などの原因に 善玉と悪玉の違いについて

体の不調 2018年3月14日

1803_2コレステロールは、様々な病気の原因といわれていますが、決して不要なものではありません。コレステロールは、皮膚や血管を作っている細胞の膜、ホルモン、胆汁酸など、体にとってなくてはならないものを作る原材料となります。そのため、過剰なダイエットなどでコレステロールが不足すると、脳血管細胞の壁が弱くなり脳出血が発生しやすくなったり、女性ホルモンの分泌に異常をきたしたりと、生命維持に支障が出ます。しかしながら、過剰に摂取すると、動脈硬化や高血圧や心臓病、脳卒中などの原因となりますのでコレステロールはバランスよく体内にあることが大切です。

善玉と悪玉の違い

食事で摂取した脂質のほとんどは、体内で「リポタンパク」という物質になります。リポタンパクは、比重により4種類に分けられますが、この中の比重が高いものを高比重タンパク(HDL) 、つまり善玉コレステロールといい、低いものを低比重タンパク(LDL) 、つまり悪玉コレステロールといいます。

悪玉コレステロールは、細胞膜やホルモンの原料となるコレステロールを全身に運ぶ大切な働きがあります。しかし過剰になると血管の壁に余分なコレステロールを付着させるため、心臓病や脳卒中を引き起こします。

一方、善玉コレステロールは血管の中の過剰なコレステロールを処理する働きがあります。

善玉と悪玉は、逆の働きがありますが、それぞれ大切であり、うまくバランスをとることによって健康が維持されます。しかし、現在の生活習慣では、食生活の乱れや運動不足などにより体内で不要なコレステロールが溜まってしまい、大きな病気を招いています。

予防のために

コレステロールをコントロールするには、生活習慣(食事・運動)が重要になります。
【食生活】
①朝食をきちんと取る
朝食は、寝ている間に使用された栄養の補給に大切なものです。朝食を抜くと体や頭がうまく動けなくなります。また、3食接種したほうが、コレステロールは溜まりにくい体になります。
②夕食を取り過ぎない
就寝前は、エネルギー消費が少なく、食べたものが脂肪としてたまりやすいのでご注意ください。
③食物繊維を取る
水溶性の食物繊維(芋類・果物類・豆類などに多い)は、コレステロールの調整に役立つといわれています。
④飽和脂肪酸を取り過ぎない
バター、脂、クリーム、ショートニングなどの取り過ぎに注意しましょう。

【運動】
コレステロールには、有酸素運動がよいと言われています。(ウォーキング・水泳や水中ウォーキング・体操など)

その他、過剰な飲酒はコレステロール上昇の原因となります。生活習慣病の原因は何気ない普段の生活の中にあるのでぜひご注意ください。