体の不調

中耳炎とは?長引く鼻風邪にご注意を 症状と予防について 子供の難聴の原因も

体の不調 2018年1月31日

18_1_5中耳炎とは、中耳と呼ばれる場所に炎症が起きる病気で、いくつかの種類に分類されます。

「急性中耳炎」
一番多い中耳炎で、雑菌やウイルスが耳に侵入することで発生します。

「慢性中耳炎」
急性中耳炎が発生したあとに鼓膜に穴があき膿が慢性的に出ます。

「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」
急性中耳炎の後遺症として発生しやすく、体液や膿が耳の中に溜まっている状態です。

「真珠腫性(しんじゅしゅせい)中耳炎」
中耳炎のために傷ついた皮膚が固まって真珠のような白色の肉球になり、鼓膜や骨などと融合したり骨を溶かしたりする中耳炎です。

「好酸球性(こうさんきゅうせい)中耳炎」
気管支喘息患者に発症する難治性の中耳炎です。

中耳炎の症状

中耳炎の代表的な症状には「耳の痛み」「発熱」「耳が詰まったように感じる」「難聴」などがあります。

急性中耳炎は、特に耳の痛みや発熱があり、ひどいときには夜眠れないこともあります。放置すると慢性中耳炎などに移行することがあるのでご注意ください。

慢性中耳炎は、耳垂れが出たり聞こえが悪くなる程度で、ひどい自覚症状はありません。治療で治りますが、疲労·飲酒·過労などで再発することが多くあります。また、ひどくなると耳鳴りを引き起こし、さらに聞こえが悪くなります。

滲出性中耳炎は、耳の内部に体液がたまるため、痛みや発熱はありませんが難聴が起こりやすく、お子様の難聴の原因の多くは滲出性中耳炎です。

真珠腫性中耳炎は、鼓膜や骨を融合するため、聴力障害を起こしたり平衡感覚が崩れてめまいを起こしたり、顔面神経麻痺を引き起こしたりします。さらにひどい場合は髄膜炎を引き起こす場合もあります。自覚症状としては、痛みはないが悪臭のある耳垂れが出る、難聴などがありますので、耳に違和感を感じたら専門医の診断をうけましょう。

中耳炎の予防

中耳炎は、風邪をひいていると発病しやすくなります。特に鼻水をすすったりすると、耳の炎症が起こりやすくなるので、小さなお子様の場合は鼻水はこまめにとってあげましょう。また、鼻の奥に水を吸い込んだりするのもよくありませんので、プールやお風呂などの際は十分注意が必要です。また、耳はこまめに掃除し、清潔に保ちましょう。