体の不調

寒暖差アレルギーとは?「血管運動性鼻炎」くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭痛や皮膚のかゆみ、じんましん

体の不調 2017年8月2日

2017_08_01寒暖差アレルギーとはその名のとおり激しい寒暖差によって現れるアレルギーのことです。気温が乱高下する季節の変わり目や、暖かい場所から寒い場所へ急に出たとき、またその反対など、寒暖差が体に大きく影響します。医学的には「血管運動性鼻炎」と呼び、主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり。鼻の症状以外にも頭痛や皮膚のかゆみ、じんましんが出る人もいます。

寒暖差アレルギーの原因と症状

原因は自立神経の乱れです。寒いときには血管を収縮させ、暖かいときには拡張して体温を調節しているのですが、激しい寒暖差によって血管の伸縮が間に合わず、自律神経が乱れるようになります。
もともと対応できる温度差は7℃までといわれており、それを超えると自律神経が乱れ、鼻水をはじめとしたアレルギー症状が出てしまうのです。

次に当てはまる人は寒暖差アレルギーの疑いがあります。
●風邪のような症状なのに熱はない
●鼻水は出るが目のかゆみや充血はない
●鼻水は無色透明
●イライラする
●アレルゲンがない
この時期、花粉症とよく似た症状が出ますが、アレルゲンがないのがこの病気です。そして、自律神経の乱れから精神的に不安定になることもあります。

寒暖差アレルギーの対策

諸症状が辛いときには病院を受診しましょう。しかし、根本的な解決には生活を見直すことが大切です。体が感じる寒暖差を少なくし、自律神経を整えることが必要になります。
●寒暖差を減らす
服の着脱で調節する他、マスクを着用して鼻に温度差の激しい空気が入り込まないようにします。
●適度な運動で筋肉をつける
筋肉量の多い人は熱量が高く、寒い時でも体は暖かいもの。寒暖差アレルギーは男性より女性の方が多いのですが、これは筋肉量が関係しています。日頃から適度な運動を心がけましょう。
●食事に気をつける
にんにくやしょうが、スパイスなど体を温める食べ物を摂ることをお勧めします。

春は花粉症に黄砂アレルギー、そして寒暖差アレルギーと見分けのつきにくいアレルギー疾患が多い時期です。困ったときは医師に相談してください。