一般的には、異常な熱感のことを「ほてり」といいます。手や足など色々なところで発生しますが、その中でも頭や顔で起こったものを「のぼせ」といいます。精神的に恥ずかしい思いをすると発生しますが、それ以外にも様々な原因により発生することがあります。
大量の汗を伴い、ほてりの後に悪寒を感じる「ホットフラッシュ」という症状もほてりの一種です。
ほてりの原因
ほてりが発生する原因はいくつか考えられます。
緊張・ストレス
人前で話すと顔がほてる、など緊張するとほてりが発生することがあります。
通常は一時的なものですが、緊張やストレスが続くと慢性化することがあります。自律神経が乱れて血管が拡張気味になり血流が増加することでほてりが発生します。
日焼けなど
紫外線による軽いやけど状態で、ひどいときには熱がでることもあります。
女性ホルモン
出産や閉経など、女性ホルモンのバランスが崩れると発生することがあります。
疾患
他の疾患の症状としてほてりが発生することがありますのでご注意ください。
例
風邪・インフルエンザ・更年期障害・熱中症・バセドウ病(甲状腺機能亢進症)・高血圧・高脂血症・心臓疾患など
※緊張などによるほてりは疾病ではありませんが、熱が出ているためにほてりを感じる場合もあります。念のため、ほてりが強いときは体温を計りましょう。
ほてりの予防
ほてりを防ぐ、また、ほてりの不快感を軽減する方法をいくつかご紹介します。
①冷やす
皮膚に炎症が見られる場合は、まず患部を冷やすようにしましょう。
②衣類
急にほてりを感じたときに調整できるように、脱ぎ着のしやすい衣類を選びましょう。下着や寝巻きは、綿素材で体を締め付けないものが楽です。
③マッサージ
首、肩、背中、腰や足などをマッサージするとほてりが和らぐことがあります。また、アロマの香りは神経を落ち着かせて症状の緩和に役立つことがあります。
④ビタミンE
ビタミンEには、自律神経を調えて血流をよくする働きがあります。
⑤病院
更年期障害、高血圧など様々な疾病の可能性もありますので、ひどい場合は一度専門医の診察をうけるとよいでしょう。