体の不調

椎間板ヘルニアとは?姿勢の悪さや日常生活の動作が原因になることも 予防について

体の不調 2017年2月1日

2017_02_01椎間板とは、人間の背骨を構成している軟骨の名称です。さらに、椎間板は繊維輪(周辺の硬い部分)と、髄核(中心部分)で構成されています。椎間板は、背骨のクッションの役割をしている大切な軟骨です。そして、ヘルニアとは、臓器などが本来ある場所から飛び出してくる状態のことをいいます。つまり、椎間板ヘルニアとは、髄核が繊維輪を破って飛び出した状態の名称なのです。背骨の周りには重要な神経が多数存在しており、この飛び出した椎間板が神経を圧迫することによって様々な害が発生します。

椎間板ヘルニアの原因

椎間板ヘルニアが発症する原因としては、いくつかのことが考えられます。

①椎間板の老化
椎間板の弾力は20歳以降徐々に失われ、ちょっとした動作で髄核が突出しやすくなります。

②日常生活の動作
荷物の運搬、ゴルフやテニスの素振り、長時間の座り仕事や運転など、背骨に負担をかけるとヘルニアの原因になります。

③骨粗鬆症
背骨が変形することにより、椎間板をつぶしたり、髄核を突出させる原因となります。

④姿勢が悪い
姿勢が悪いとヘルニアを起こしやくなります。

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアになると、坐骨神経痛、腰痛、腰から足にかけてのしびれや痛み、感覚障害、冷感、下肢の筋力低下、歩行困難、便秘、頻尿、インポテンツ、排尿障害など、様々な症状を引き起こす可能性があります。

予防について

椎間板ヘルニアの予防では、まずた「正しい姿勢」が大切です。

①立っているとき
頭の真上から糸でつられている感覚がよいといわれています。

②椅子に座るとき
椅子に深く腰掛け、顎を軽く引き、背筋をのばし、お腹を引っ込めます。ひざよりお尻がわずかに高いほうが理想です。

③床に座るとき
正座がよいといわれています。正座ができない場合は壁などにもたれて腰の負担を減らしてください。

④寝るとき
痛みがあるときは、横向きでやや前かがみ(横向きエビ型)の姿勢で寝るのが楽な寝方といわれています。

⑤歩くとき
足のかかとから着地するように気をつけましょう。

その他、背骨に負担をかけるような動作をする際には、十分に注意が必要です。