目が疲れると、目に痛みを感じたり、視界がかすんだりします。通常の「疲れ目」の場合は一晩寝れば自然に復調しますが、一晩しっかり休んでも症状が改善されない、また改善されてもすぐにぶり返したりする状態のことを「眼精疲労」といいます。
眼精疲労は、目の疲労が徐々に蓄積されて慢性化したもので、症状としては目だけでなく、肩こりや吐き気として現れることもあります。
眼精疲労の症状
眼精疲労の症状の代表的なものをご紹介します。
①目の痛み・異物感
②目の渇き・充血
③目のかすみ・視力低下
④光過敏
⑤目のかゆみ
⑥肩こり・頭痛・吐き気
⑦神経系の異常(めまい・腹痛など)
⑧精神面の異常(イライラ・鬱など)
眼精疲労の症状を感じた場合、目だけの問題ではなく、体全体の問題として考えることが必要です。
眼精疲労の原因
眼精疲労が発生する原因としては、いくつか挙げられます。
①目の疾病がある
眼精疲労は、他の目の病気によって引き起こされる場合があります。
例として、ドライアイ、近視、乱視、老眼、緑内障、白内障、斜視などがあります。
②体の疾病
風邪、インフルエンザ、更年期障害、自律神経失調症、歯周病、虫歯、耳や鼻の病気があると眼精疲労になりやすくなります。
③環境
パソコン、テレビ、携帯電話、読書などによる目の使い過ぎが考えられます。
④精神的ストレス
精神的ストレスは、自律神経の働きを乱したり、血流を悪くしたりするため眼精疲労が発生しやすくなります。
眼精疲労の解消
眼精疲労を解消するには、原因を取り除くことが必要です。睡眠を取っても回復しない場合は眼科に受診することをおすすめします。
また、自分でできる対策としては、
①目を休める
②目の運動
(目を強く閉じ2~3秒停止、パッと目を見開き停止、次に顔は動かさず、視線だけを左に向けて2~3秒停止、視線だけを右に向けて2~3秒停止、次に視線だけを上に向けて2~3秒停止、視線を下に向けて2~3秒停止。この一連の動きを繰り返します。)
③目を温める、または冷やす
目が疲れている場合は蒸しタオルなどで温める、目が痛む、充血しているときは冷たいタオルなどで冷やします。
④目を乾燥を防ぐ
目薬をうまく活用しましょう。また部屋の湿度にも気をつけましょう。