「お腹の調子が悪い」
便秘気味ですっきりしない、と思えば、緊張すると急に腹痛が…。
そんなお腹の不調には、腸内の環境が影響しているようです。
人間の腸内は、まるでお花畑!? 腸内フローラとは
私たち人間の腸には、100兆個以上もの細菌類が生息しているといわれています。「腸内フローラ」という言葉がありますが、腸の中を顕微鏡で覗くと、細菌類が集まる様子がお花畑(フローラ)のように見えることから名付けられたものです。
腸内細菌には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類があり、それらは、人間の健康や美容に大きな影響を与えていることがわかっています。ガンや糖尿病といった病気や、肥満、肌のシワなどのほか、うつ病など心の病気にも関連するといわれており、腸内環境を整えることが、健康や美容のために、いかに重要であるかがわかります。
食生活で腸内フローラを整える
腸内フローラを整えるために、まずは毎日の食生活に気をつけましょう。脂質や動物性たんぱく質が過剰になりがちな現代の食生活では、善玉菌よりも悪玉菌の数が増え、腸内フローラのバランスを保ちにくくなります。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な食品は、昔からお腹にいいといわれ、積極的にとっている人も多いことでしょう。また、発酵食品やお腹の調子を整えるというサプリメントをとるのもよい方法です。
正しい食生活で善玉菌を優勢にし、腸内フローラのバランスを保って健康を維持できるよう、日頃から腸内環境を意識した食生活を心がけたいものです。