体の不調

しびれについて 命に関わる場合も。要注意なしびれとは?「神経の異常」「血管(血流)の異常」

体の不調 2016年1月6日

15年3月会報誌2_03一言に「しびれ」と言いますが、しびれには、「びりびりとした正座した後のようなしびれ」「感覚が鈍い」「無感覚(力が入らない)」といった様々な症状があります。またしびれが発生する場所、程度もまちまちです。

しびれが発生する原因としては、「神経の異常」、「血管(血流)の異常」、「ホルモンバランスの崩れ」などが考えられ、しびれを調べることにより、大きな病気の発見につながることもあります。

そのため、しびれを自覚したら安易に放置しないことが大切です。

しびれる場所による違い

しびれには様々な原因がありますが、発生する場所によって考えられる病気が異なります。その一例をご紹介します。

手のひらのしびれ(主に神経の圧迫が疑われます。)
手根管症候群・肘部管症候群・変形性脊椎症・甲状腺機能低下症・脳梗塞・うつ病・パニック症候群など

手・唇のしびれ(主に栄養成分不足が疑われます。)
低カルシウム血症・ビタミンB1欠乏症・甲状腺機能低下症・脳梗塞・うつ病・パニック症候群など

手の甲・腕のしびれ(神経性・血管性など様々な原因が疑われます)
肘部管症候群・頚椎椎間板ヘルニア・橈骨(とうこつ)神経麻痺・甲状腺機能低下症・脳梗塞・うつ病・パニック症候群など

足(歩行時)のしびれ
腰部脊柱管狭窄症・変形性脊椎症・足根管症候群・バージャー病・閉塞性動脈硬化症など

つま先、足の裏のしびれ(主に血管性障害が疑われます)
糖尿病性ニューロパチー・甲状腺機能低下症・脳梗塞・閉塞性動脈硬化症・足根管症候群など

お尻~足のしびれ
座骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・バージャー病・脳梗塞・腰椎すべり症・うつ病など

かかとのしびれ
バージャー病・足根管症候群・足底腱膜炎・うつ病など

手足同時のしびれ
一過性脳虚血発作・脳出血・脳腫瘍・多発性硬化症・ギランバレー症候群・糖尿病性ニューロパチー・脊髄空洞症・頸椎後縦靭帯骨化症・ビタミンB1欠乏症・甲状腺機能低下症・パニック障害・脳梗塞・うつ病など

(※あくまで判断の目安ですので、しびれを感じたら安易に自己判断せずに医療機関にご相談されることをお勧めします。)

しびれには様々なものがありますが、特に危険なしびれと言われているものがあります。

①左右片側だけの手足がしびれる
②薄い手袋越しに触っているような感覚
③片側の手と口が同時にしびれる
④急に起こって数分で消える「しびれ」「違和感」

こうしたしびれは命に係わる病気の場合がありますので、特にご注意ください。