いよかんは日本が原産のみかん。その歴史は比較的浅く、明治時代に山口県の現在「萩市」の農園で偶然生まれた品種です。当初は山口県の地名から「穴門みかん」と呼ばれていましたが、その後、愛媛県に運ばれ、そこで主に栽培されたことから地名の「伊予」をとって「伊予みかん」となりました。
その後、「温州みかん」と区別するため「伊予柑(いよかん)」となり、この名前で定着しています。現在も全国の生産量の約9割が愛媛県であり、県を代表する果物です。
その特徴は果肉が柔らかくてとてもジューシーなこと。甘酸っぱい濃厚な味わいと、爽やかな香りが特に女性に好まれています。旬は冬。2月末ごろまでおいしく食べられます。
以前「愛媛のいよかん、いい予感」のキャッチフレーズが知られていましたが、「いい予感」の験担ぎから、受験生への贈り物としても人気があります。