ナツメはクロウメモドキ科の落葉高木で、和名は夏に入って芽が出ること「夏芽」に由来します。果実は乾燥させたり(干しナツメ)、お菓子の材料として食用とされます。日本では甘露煮にし、おかずとして食卓に並ぶ習慣が古くから飛騨地方のみで見受けられます。韓国では薬膳料理として日本でも知られるサムゲタンの材料に使われる他、「テチュチ茶(ナツメ茶)」と称して飲用されます。中国では「毎日3個のナツメを食べれば、年を取っても老いが現れない」、また「神仙の食」と言われることから、300年以上も昔から滋養食として珍重されてきました。
優れた栄養成分があることから、中国では頻繁に食べられます。ナツメは鉄分やカリウム、マグネシウムといったミネラルを豊富に含んでいます。プルーンと比べてもそれぞれ1.5倍以上含んでいます。また葉酸などのビタミンB群、植物繊維、サポニンなども豊富に含まれており、美容を気にする方、健康維持をしたい方などに大変おすすめできる食品です。