果物のチカラ

健康長寿のシンボル 桃について

 

モモの栽培の歴史は非常に古く、中国では2500年程前から栽培されていたともいわれています。孔子が書いた書物『論語』にもモモの名前が記述されています。桃は古くから「長寿」「不老不死」といったもののシンボルとして伝わってきました。
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桃の栄養とは?

ももに含まれている食物繊維「ペクチン」は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるといわれています。また、糖の吸収を抑えて血糖値の急激な上昇を予防します。

桃のカリウムは、果実の中でも多いといわれています。カリウムは、むくみなどに悩む方にお勧めの栄養となります。また、コラーゲンの元になるビタミンC、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEといった栄養が含まれています。

そのみずみずしい果実のイメージ通り、桃には健康や美容にとってうれしい栄養が含まれています。

 

桃の節句とは?

桃は原産国の中国では仙果ともいい、古来より健康長寿・厄除けのシンボルでした。仙境(仙人が住むところ)に3000年に一度だけ実をつけるという桃があり、食べると不老不死になると伝えられています。なお、この桃を育てている仙女の名を「西王母」(「せいおうぼ」または「さいおうぼ」)といい、誕生日は3月3日です。

桃の節句は、中国の桃信仰と日本で行われていた貴族の人形遊び「雛(ひいな)遊び」が平安時代に結びついたもので、女の子の無病息災を願う行事です。桃は「百(もも)=長寿」に通じています。