果物のチカラ

いちじくのチカラ!茎や葉は薬として 白い乳液には「タンパク質分解酵素」

2017_09_3いちじくは暖地を好み、水辺の栽培に適しています。落葉性の小高木で、茎葉を傷つけると白色の乳液が出ます。小アジア原産といわれ、紀元前200年にはすでに栽培されていました。日本には寛永年間(1624~1643年)に中国から長崎に入ったのが始まりとされています。

秋に熟した果実を天日で乾燥させたものを生薬で無花果(むかか)といい、胃の調子を整えたりのどの調子を整えてくれるといわれています。また、真夏に葉を採取して水洗いし天日で乾燥させたものを、無花果葉(むかかよう)といいます。無花果葉を煎じて煮詰めたものを食後に飲むと、血圧が気になる方に非常によいといわれています。茎葉を傷つけると出る白い乳液の中には「タンパク質分解酵素」が含まれており、イボ取りとして使われていました。