体の不調

腰痛の原因とは?「背骨の原因」と「内臓の原因」腰痛症(ぎっくり腰)、腰椎間板ヘルニア

体の不調 2017年9月13日

2017-09-06_091716腰痛とは、腰に痛みを感じる一般的な状態のことをいい、全人口の約8割が、人生で一度は悩まされるといわれています。

腰痛の原因には、「姿勢」「激しい運動や労働」「老化現象」「内臓の病気」「ストレス」などがあげられますが、大きく分けると、「背骨に原因があるもの」と「内臓に原因があるもの」に分けられます。

背骨が原因の腰痛

【腰痛症(ぎっくり腰) 】
痛みはあるが、内臓にも原因はなく、またレントゲンなどでも異常がないもののことです。突然痛みがでることから、ドイツでは、「魔女の一撃」と呼ばれています。重いものを持ったりして、筋肉や神経に急に力がかかると起こりやすい症状です。

【腰椎間板ヘルニア】
腰から足先にかけて痺れや激痛が起こります。ヘルニアとは「飛び出す」という意味で、背骨と背骨の間の「椎間板」が飛び出して神経を圧迫して起こります。老化現象により椎間板の弾力性が失われること、または背骨にかなりの負荷がかかると発生します。

【脊椎すべり症】
ぎっくり腰と似た症状が出ます。原因は椎骨がお腹側へ滑ってずれたことによります。

【変形性脊椎症】
腰部に鈍痛とこわばりが感じられます。立つ時や寝返り時に激痛が出ます。動き始めに痛み、動いていると痛みが少し楽になることが多いといわれています「骨棘(こつきょく) 」と呼ばれる出っ張りがレントゲン写真で観察されると変形性脊椎症と診断されます。加齢により椎間板が老化し、弾力性がなくなったことが原因とされています。

その他にも、「脊椎分離症」「脊柱管狭窄症」「シュモール結節」「坐骨神経痛」「脊椎圧迫骨折」などもあります。

 

内臓が原因の腰痛

腰痛を起こす内臓の病気には、「腎臓結石」「尿管結石」「悪性腫瘍」「婦人科の病気」などが考えられます。こうした場合は、その病気の治療が不可欠となりますので、専門医による診察を受けましょう。

 

腰痛の予防

不自然な姿勢をとり続けたり、急激な負荷を腰にかけたりすると腰痛になりやすいと言われています。そのためまずは、正しい姿勢をとる(たった際にあごを引く、肩が真横になるように、お腹を引っ込める、お尻に力をこめる、ひざをまっすぐ伸ばす)ことが大切です。また、「長時間同じ姿勢での作業を避ける」「中腰の姿勢をとらない」「体重を増やさない」「歩く(筋力を鍛えるもっとも簡単な方法です)」「重いものを持ち上げる際には、中腰で取らず、しっかりとひざを曲げて取る」「イスに座るときは、深く腰掛ける」「起き上がる時はゆっくりと」なども日常生活を送る上で大切です。気をつけましょう。