自然薯は日本原産のヤマノイモです。自然生(じねんじょう)とも呼ばれ、山に自生していますが、近年では栽培も盛んに行われています。しかし、数量も限られ手間もかかることから、市場の価格は、よく似た長芋の数倍から10倍ほどと貴重。長く伸びるタイプが人気で、栽培物は早いと1年ほどで1mを越しますが、天然物は約5年もをかけてそのサイズになるため、古くから珍重されてきました。芋だけでなく、ムカゴと呼ばれる大豆ほどの実、新芽も食べられています。
芋の特徴はつよい粘り気と豊富な栄養。消化酵素であるアミラーゼなどの酵素を持ち、食べ物を消化吸収する手助けをします。また、自然薯は「山のうなぎ」とも呼ばれ、アルギニンという酵素が豊富。活力と元気が欲しいときにおすすめです。
食べごろは掘り出されてすぐの11~1月とこれから。寒い冬を乗り切るために、ぜひ食べたい食材です。