片頭痛とは、頭痛の一種で、偏頭痛と書かれることもあります。片頭痛は、頭の片側からこめかみにかけて「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つように痛みます。頭の両側や後頭部が痛む場合もあります。痛みがひどい場合は、吐き気を伴い、仕事や勉強が手につかなくなったり寝込んだりすることもあります。片頭痛が起こっている間は、音や光に過敏になっていて、ふだんは気にならない程度の光や音でも異常に気になることがあります。
片頭痛は、発生する際に「予兆があるもの」「予兆がないもの」の2つのタイプがあります。予兆があるものの場合は、いくつかの前触れがあります。目の前にチカチカと光が見え、視野の片側、または中心部が見えにくくなる閃輝暗点(せんきあんてん)が生じることがあります。その他、肩の張りや手足の脱力感、言語障害などがあらわれることもあります。このような前触れが数分から1時間ほど続いたのちに、片頭痛が発生します。
片頭痛の原因
片頭痛は、検査ではわかりません。脳の血管が拡張することで発生するものであり、脳そのものに異常は認められません。そのため、CTやMRIを使用しても発見できず、患者の問診と医師の医学的知識により診断します。
片頭痛の原因はいくつか考えられます。
①過労・ストレスなど
②女性ホルモンバランスの変化
③遺伝(家族歴)
④空腹(血糖値の低下)
⑤気候の変化(低気圧)
⑥環境の変化(旅行など)
⑦寒さ(冷房)
⑧睡眠不足・寝過ぎ
⑨チョコレート、アルコールなど
予防について
片頭痛には、誘発因子がありますので、極力これらを避けましょう。
【気を付けること】
①空腹時に頭痛は起こりやすいので、食事は3食しっかり食べる
②チョコレートやアルコールは避ける
(食品が頭痛に直接影響しているか確かではありませんが、疑われていますので、ご注意ください。)
③睡眠は取り過ぎず、少なすぎず、適度にとりましょう。
④ストレスを溜めない
(ストレスにより緊張していた血管が、リラックスすることにより一気に拡張し頭痛が発生することがあります。普段よりストレスをためないようにしてください。)
⑤頭や首に直接冷房をあてない
(頭や首にスカーフなどをまいて防ぐとよいといわれています。)
⑥旅行中も極力通常と同じ生活習慣をこころがける
これらが、どれだけ片頭痛に関与しているかは個人差がありますが、少しの気配りで大きな差になります。気をつけましょう。