果物のチカラ

モモのチカラ!食物繊維(ペクチン)、ビタミンE、ナイアシン、カリウム、アスパラギン酸など

桃はバラ科モモ族の落葉小高木です。夏には水分が多く甘い実を付けます。原産地は中国で、紀元前4世紀ごろにシルクロードを通ってペルシアを経由してヨーロッパに伝わりました。そのため英語名の「ピーチ」は「ペルシア」が語源となっています。日本では縄文時代の桃核が発見されており、これが国内最古だといわれています。明治時代になると、甘みが強い「水密桃系」の桃が輸入され広がりました。今日本で流通している食用桃のほとんどは、この水密桃系を品種改良したものです。

桃は生命力が強いことから不老長寿の象徴とされてきました。古代中国では「仙人の果物」と呼ばれ、「桃源郷」の語源にもなっています。食物繊維(ペクチン)、ビタミンE、ナイアシン、カリウム、アスパラギン酸といった注目の栄養成分を多く含んでいます。最近では桃の成分が体内のホルモンの1種であるインスリンの働きを助けるといわれており、様々な健康維持に役立つ果実として知られています。