ヨモギはキク科の多年草で、別名モチグサ(餅草)、エモギ、サシモグサ、サセモグサ、サセモ、タレハグサ、モグサ、ヤキクサ、ヤイグサなどと呼ばれています。本州以南の日本、朝鮮半島および南西諸島から台湾に分布し、山野に普通に見られる植物です。夏から秋にかけて茎を高く伸ばし、目立たない花を咲かせます。
ヨモギには独特の香りがあり、おひたし、汁物の具、天ぷら、草餅などに利用されます。食べる以外でも、葉を乾燥させ裏側の綿毛を採取したものを「もぐさ」と呼びお灸として使用されます。また、ヨモギは成長が早く多年草であるため地上は枯れても地下の株は生きているため、山や斜面を切り崩して道路を作った際の土壌の固定のために植えられることもあります。
ヨモギは、「ハーブの女王」と呼ばれることがあるほど色々な力があると言われており、昔から煎じたり嗅いだり風呂に入れたり塗ったり燃やしたり、と様々な方法で役立てられてきました。食物繊維やビタミンK,βカロチンなどが豊富で、さらにクロロフィルという栄養素も大量に含んでいることから、今非常に注目を集めている健康食材の一つと言えます。