おいしく食べたいのに、食が進まなかったり、胃がもたれたり…。この二つの症状、似ているようで、実は原因や対処法が異なる場合もあるのです。
食欲不振は様々な原因から
一見似ている二つの症状ですが、食欲不振とは「食事“前”の摂食欲求の低下」、胃もたれとは「食事“後”の胃の不快感」であり、原因や対処法が異なることがあります。
食欲不振の原因は、胃潰瘍や胃癌、胆膵疾患などの消化器の病気から、うつ病やストレスなどの精神的な問題まで多岐にわたります。治療が必要な病気がなければ、規則正しい生活やストレスの軽減、適度な運動、アルコールの減量などを心がけることで、症状が改善される場合があります。
胃の機能が低下すると…
胃もたれの原因には、胃の消化・運動機能の低下や、胃酸逆流による食道炎などが考えられます。その場合、食後の膨満感や食事早期の満腹感、胸やけなどの症状がみられます。食欲不振と同じ対処法に加え、胃蠕動運動促進剤や制酸剤の服用により、症状の緩和が期待できます。
ただし、どちらの場合も、症状が悪化したり、体重が減少したりするようなら独断で判断せず、病院を受診することをお勧めします。