野菜のチカラ

サトイモのチカラ!カリウムが多く、ぬめり成分は健康素材として注目。

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※2023年4月17日 一部内容を訂正いたしました。

文中にサトイモのネバネバ成分について「ムチン」という名称を使用しておりましたが

近年ではムチンは動物粘膜に含まれるもので、植物にはないとの見解となっております。

そのため、お詫び申し上げるとともに訂正させていただきました。

 

サトイモは、サトイモ科の植物で茎の地下部分を主に食用とします。インド東部からインドシナ半島が原産で、現地では「タロイモ」と呼ばれています。日本では縄文時代から栽培され、ジャガイモやサツマイモがそれほどメジャーではなかった江戸時代までは、芋の主役だったと言われています。

一般的にサトイモは市場に通年流通していますが、品種により旬がずれています。「石川早生」や「土垂」「セレベス」といった品種は8月下旬から10月にかけての秋が旬で、「えび芋」は9月下旬頃から、そして「八頭」や「頭芋」「殿芋」は縁起物として正月料理に使われる事が多いのですが、12月から1月が旬となります。

サトイモは冷蔵庫に入れると低温障害を起こし早く痛みやすくなります。また、土を洗い落としてしまうと乾燥して品質の低下が早まるので、土がついたまま新聞紙などに包み、風通しの良い冷暗所においておくと長持ちします。

サトイモには、他の芋よりもカリウムが多く含まれています。また、ぬめり成分は健康素材として注目を集ていて、健康食品などにも利用されています。