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起立性低血圧とは?

起立性低血圧とは、寝ている、または、座っている状態から立ち上がったときに、血圧が過度に低下する異常です。脳への血流が悪くなり、立ちくらみ、めまい、症状が重たくなると倦怠感や頭痛、失神などが起こります。転倒をして大怪我に繋がる可能性もありますので、注意が必要です。10代や産褥期の女性にも多くみられますが、特に高齢者がなりやすいとされています。
なぜなら、重力に対する抵抗力や、脳の血圧を調節する機能、心臓のポンプ機能が低下、体の動きに合わせた、血流のコントロールがうまくいかなくなっているからです。

起立性低血圧の原因と症状

原因は次に挙げるものなどがあります。
・加齢
・出血や利尿薬により血液が減っている
・動脈硬化や糖尿病、自律神経の機能不全
・抗うつ剤や睡眠薬を服用している
・寝ている状態が長い
血液が減ると、起立性低血圧につながりますので、脱水にも要注意。汗をかく夏はこの病気にかかる人も多くなります。

また、起立性低血圧には種類がありますので、立ち上がってすぐにめまいがないからと安心してはいけません。
①直後型…立った直後に血圧が下がる
②遅延型…立った後、10分ぐらいかけて血圧が下がる
③中間型…①と②の中間に症状が出る
高齢者は②の遅延型が多い為、立ち上がって10分ほどは活発に動かず、ゆっくり様子を見ることをお勧めします。

起立性低血圧の対策

多くの場合は次のタイミングに症状が出やすいとされています。
・午前中…朝は血の巡りが悪くなりやすい
・食後…内蔵に血液が集まるため
・排便後…力が入ることで興奮、血管が収縮しにくい他、長く座ることも原因
・夜間のトイレ…就寝時は体が休んでいる状態であり、血圧の調節機能が低下しているため、立ち上がりに注意
・入浴後…浴槽から出るタイミングで上半身の血圧が低下しやすい

特に、入浴後には注意が必要です。体が温まることで血流が循環すること、水圧で血圧が上がることなど入浴は良いことなのですが、その後の温度差や立ち上がるときに血圧が低下、体にかかる負担が大きくなります。

起立性低血圧は持病などによりその対策が異なります。心当たりがある人は、かかりつけの医師に相談しながら対処することが必要です。