体の不調

関節リウマチ、膠原病とは? 治療方法について

体の不調 2019年5月29日

riumati-1関節リウマチは、膠原病(こうげんびょう)のひとつです。

膠原病には、シェーグレン症候群や全身性エリテマトーデスなどがありますが、いずれもリウマチ性疾患に分類されている病気です。そのため、関節痛が共通に起こる症状です。

全身性エリテマトーデスは、関節炎があちこちに移動する病気であるのに対して、関節リウマチでは、関節炎が起こる場所は固定していて、炎症は持続します。

 

代表的な症状

関節リウマチは、50歳前後の女性に発症することが多く、日本人の患者数は50万人といわれています。

代表的な症状としては、手指のこわばり、手指の関節痛(腫れ・熱感・発赤をともなう)があったら、関節リウマチを疑って、病院を受診しましょう。更年期障害でも関節痛が起こることから、自己判断せず、膠原病内科、整形外科などの関節リウマチの専門医に診断をしてもらうことが大切です。

 

関節リウマチの検査

riumati-2関節リウマチを疑ったときには、採血でリウマトイド因子を見ることが多いのですが、初期にはリウマトイド因子は陰性のことが多いため、それだけでなく、ほかの検査項目も併せてみていく必要があります。
採血によるC R P、血沈は、関節リウマチの評価に重要です。

 

関節リウマチの治療方法

最近は、寛解( 完治はしなくても症状がほとんどない状態を維持できる)を期待して、早期から抗リウマチ薬を投与するようになっています。抗リウマチ薬自体には、鎮痛効果はなく、また効果が現れるまで2 ~ 3 か月かかることから、はじめのうちは非ステロイド性抗炎症剤を併用します。

riumati-3また最近では、治療薬の開発も進んでいます。それによって関節リウマチは早期
に治療を開始すれば、ほぼ治る、あるいは進行せずにすむ病気になりました。