体の不調

ロコモティブシンドロームとは? 加齢や疾病による運動器症候群について 関節のこわばり身長が縮む

体の不調 2018年3月28日

1803_4ロコモティブシンドロームとは、骨・関節・筋肉などの「運動器」の働きが衰えることにより要介護の危険性が高い状態のことを指します。平均寿命が長くなったことに伴い重要視されるようになった病気で、日本語にすると、運動器症候群となります。最近有名になった「メタボリックシンドローム」は内臓部分の病名であるため、ロコモティブシンドロームは対となります。

 

ロコモティブシンドロームの原因

ロコモティブシンドロームの原因は、大きく分けて2つあります。

①運動器の疾病による運動器障害
変形性関節症・骨粗鬆症・脊髄障害脊椎圧迫骨折および各種脊柱変形・神経・筋疾患・関節リウマチ、腰部脊柱管狭窄症、下肢骨折など

②加齢による運動器障害
加齢による筋肉や骨格の衰え(持続力低下、運動速度の低下、バランス感覚の低下など)

ロコモティブシンドロームの症状

ロコモティブシンドロームになると、日常生活において様々な症状が現れます。

  • 片足立ちで靴下がはけない
  • 家の中でよくつまづく
  • 階段の上り下りに手すりが必要
  • 横断歩道を青信号で渡りきれない
  • 5分以上続けて歩けない
  • 背中に痛みがある
  • 身長が3センチ以上小さくなった
  • 朝、関節がこわばる
  • 関節が痛む
  • 手足がしびれる
  • 立ち座りがつらい
  • 腰痛がある
  • 関節が腫れる

など

予防のために

ロコモティブシンドロームの予防は運動と食事が大切となります。

効果的な運動
目を開き、片足を床から5センチほどあげる。(左右1分ずつ、1日3回ほど)椅子の前に軽く足を開いて立ち、椅子に腰掛けるように腰を下ろす(座面にお尻がつかないように)。その後またゆっくりと直立に戻す。(1日3回を5~6セット)
※ただし、これらは決して無理をしない範囲で行ってください。また、すでに発症している場合は医師と相談のうえ行ってください。

食事
骨粗鬆症を防ぐために、カルシウムやビタミンDが多い食材を取るようにしましょう。また、インスタント食品はリンが多いものもあり骨量を減らす原因となる場合があるので注意してください。