体の不調

飛蚊症とは?

体の不調 2015年10月28日

今月のテーマは「飛蚊症(ひぶんしょう)」です。代表的な目の症状で大きな病気の前触れの場合もあります。ご注意を!

飛蚊症とは、視界の中に糸くずや小さな粒や丸い輪、かえるの卵状のもの(色は黒や半透明)が見える目のトラブルです。目をこすったり洗ったりしてもなくなることはありません。現在は特に治療法はなく、放置されることが多いのですが、網膜剥離などの大きな病気の前触れの場合もあるので注意が必要です。

飛蚊症の原因と対策

201410_2_1_03飛蚊症の原因は、大きく分けて2つに分かれます。

【生理的飛蚊症】
眼球内の硝子体は、卵の白身に似たゼリー状ですが、ほとんどが水で出来ています。若いときは透明で濁りはありませんが、年齢に伴い硝子体が縮小することにより眼球内壁の繊維の塊が眼球内にふわふわと浮かぶようになります。見ている本人には、繊維の影がふわふわと空中に浮かんでいるように見えますが、実際は眼球の中で繊維が漂っている状態で、これが飛蚊症の正体です。
眼球が縮小したり飛蚊症自体は病気ではありませんが、網膜裂孔や網膜剥離といった失明のおそれがある病気を引き起こすこともありますので注意が必要です。

【病的飛蚊症】
目の病気に伴い発生する飛蚊症もあります。
①網膜裂孔・網膜剥離
網膜に穴が開いたり剥がれたりすると眼球内で出血が発生します。その出血の影が飛蚊症として見えることがあります。症状が進むと視野欠損や視力低下が起こります。適切な処置をしないと失明する危険性もあります。
②硝子体出血
糖尿病や高血圧、外傷などが原因で硝子体の中で出血がおこる場合があります。
ひどい出血の場合は、目の前に墨が垂れてきたような見え方や、霧がかかったような見え方をしますが、出血が軽度の場合は飛蚊症として自覚されることがあります。最初は軽症であっても、日に日に影が濃くなるようであれば、出血が続いていると考えられます。
③ぶどう膜炎
一部のぶどう膜炎では硝子体に濁りを生じるため、飛蚊症を引き起こします。ぶどう膜炎の場合は、羞明感(まぶしく感じること)・眼痛・霧視(かすみがかかったように見えること)・充血・視力低下を伴うことが多いです。

飛蚊症は、多くの場合は加齢現象であり大きな心配をする必要はありませんが一部は大きな眼病の前触れや初期症状のことがあります。早めに治療した方が治り方がよいことはいうまでもありません。飛蚊症を自覚したら、一度眼科専門医を受診することをお勧めいたします。
また、加齢以外にも、パソコンや携帯電話、テレビなどの影響や食生活などの生活習慣との関連も問題視されています。ご注意ください。