体の不調

外反母趾とは?症状の進行や原因、予防について

体の不調 2016年11月9日

外反母趾とは、足の親指(母趾)が外側(小指側)に曲がる病気です。外反母趾がひどくなると歩行が困難になるほどの痛みが発生したり、足が変形して通常のくつがはけなくなったりします。また、足の痛みや変形のため通常の歩き方が出来なくなり、膝や腰、股関節といった他の関節を痛めることもあります。

外反母趾の進行について

外反母趾は、進行の度合いによって、大きく4つに分けられます。

【可逆期】
足の親指が外側に曲がっていても内側に曲げようと自分で力を入れたり、外から力を加えれば指の位置が元に戻る時期です。

【拘縮(こうしゅく)期】
可逆期から外反母趾が進んだ状態で、自分で親指を戻そうとしても戻らない時期です。

【進行期】
外反母趾が続き、親指の付け根が脱臼しそうになっている状態です。ここまで変形すると、立っているだけで更に親指が曲がっていきます。

【終末期】
親指の変形がひどく、親指が脱臼している状態です。歩行が困難になり、足の機能が失われてしまいます。

外反母趾の原因

外反母趾は、女性に多く発生します。これは、男性に比べて関節が柔らかく変形しやすいこと、そして、足を締め付けるくつ(パンプス、ハイヒール)やストッキングなどを使用することが考えられます。しかし、今は男性や子供にも外反母趾が見られます。その原因は次のようなものが考えられます。

①遺伝
親が外反母趾の場合、子供もなりやすい傾向があります。

②足の負担をかけている
長時間の立仕事やスポーツによって、足に負担をかけると発生しやすくなります。

③偏平足(へんぺいそく)
土踏まずがしっかりしていないと、足の指に負担をかけてしまいます。

外反母趾の予防

外反母趾の予防として、「自分に合ったくつ選び」「つま先立ち体操」(裸足で床に立ち、壁などに手を付きながらつま先立ちをします。扁平足を防いで指の負担を減らします。)「足指じゃんけんん」(裸足で長座し、足の指でグー、チョキ、パーを作ります)などがあります。しかし、変形が始まっている場合、親指にねじれが生じているため、安易に自己判断で無理な矯正を行おうとするとかえって状態を悪化させることがあります。そのため、市販の矯正グッズもありますが、まずは専門医にご相談されることをおすすめします。