体の不調

嚥下障害とは?

体の不調 2016年7月13日

物を食べることは、食べ物を「認識する」「口に入れる」「咀嚼する」「飲み込む(嚥下)」という一連の動作からなります。つまり、嚥下障害とは「飲み込みの際の障害」であるといえます。
嚥下は、主に舌の動きによって食べ物をのど(咽頭)に送る「口腔期」、嚥下反射により食べ物をのどから食道に送る「咽頭期」、食道の蠕動(ぜんどう)運動により胃に送る「食道期」に分かれます。このように嚥下には様々な器官が関わっており、様々な原因により嚥下障害が発生します。

嚥下障害になると食物摂取障害による栄養低下と食べ物の軌道への流入(誤嚥(ごえん))による嚥下性肺炎(誤嚥性肺炎)が問題になります。高齢者の肺炎の多くは嚥下障害によって引き起こされる嚥下性肺炎と言われています。肺炎は日本の死亡原因の第3位になっており、非常に問題視されています。

嚥下障害の症状

嚥下障害になると「食べるとむせる」「形があるものを噛んで飲み込むのが苦手」「食事に時間がかかる」「食べると疲れる」「食後に痰が出る」「食事をとると声がかわる」「食べ物が口からこぼれる」「飲み込んでも口の中に食べ物が残る」などが挙げられます。また、嚥下障害によって食事量が減少することにより「体重減少」や「低栄養」「脱水」の発生、飲み込みができないことによる窒息が考えられます。

嚥下障害の原因

①形態異常
歯の噛み合わせが悪い
口腔、咽頭などの腫瘍摘出などによる変形
②神経・筋力の障害
発達障害(脳性まひ、精神発達遅滞など)
中途障害(脳血管障害、パーキンソン病、脳外傷など)
③加齢
加齢に伴う筋力低下、各種器官の機能低下など

嚥下障害を予防するには

嚥下障害を予防するには、トレーニングがよいといわれています。特に食事の前に行うことをお勧めします。

発声トレーニング
パ行(パ・ピ・プ・ペ・ポ)、ラ行、タ行、カ行、マ行を繰り返し発声します。これらの音を発するときには、食べ物を飲み込むときと同じ器官(口、舌、のどなど)を鍛えることができます。
首・口・舌のトレーニング
首のトレーニングは肩の力を抜いて首をゆっくり前後・左右に動かし、首金をしっかり伸ばすようにします。口のトレーニングはほおをふくらませたり、へこませたりを繰り返します。舌の場合は思い切り前に出したり、引っ込めたりします。