体の不調

鼻ポリープとは?「鼻きのこ」ひどい頭痛 ・長引く鼻づまり ・いびきが大きくなる。原因と対策について

体の不調 2016年1月13日

2015_12_01鼻ポリープとは、文字どおり鼻の中にできるポリープのようなもので、副鼻腔の入り口付近に増殖します。他のポリープのような腫瘍ではなく、鼻の中にある粘膜がきのこ状に白い水ぶくれになったもので、別名
「鼻きのこ」と呼ばれています。大腸や膀胱のポリープとは違い癌に移行することはありません。しかし、大きいものだと直径5cmほどにもなるので鼻づまり感を常に感じるようになります。
なお、推定ですが、現在100万人に鼻ポリープが出来ていると言われており、大変増えている病気の1つです。

鼻ポリープの症状

鼻ポリープは、初期の段階では自覚症状が少ないため、早期発見が難しい病気です。
そのため、ポリープが大きくなって自覚症状が出てから病院に訪れる方が多いといわれています。
自覚しやすい症状として
・ひどい頭痛
・長引く鼻づまり
・鼻の変形
・いびきが大きくなる
・ポリープが鼻の外まで出てくる
などがあります。
また、比較的初期から出てくる症状として「嗅覚の低下」があります。ポリープは副鼻腔で発生し、鼻の嗅覚器官を塞いでしまいます。そのため、微妙なにおいを嗅ぎ分けられなくなったら鼻ポリープの疑いがあ
ります。醤油やコーヒーのにおいが感じられなくなったら要注意です。
(ただし、古い醤油はもともとにおいが少ないので、極力新しい醤油でお試しください。)

鼻ポリープの原因と対策

鼻ポリープの原因は、主に感染症などによる炎症です。風邪や鼻炎を長期間放置したり、アレルギー性鼻炎を放置したりすると発症しやすくなります。
そのため、鼻ポリープの予防のためには、こうした病気の早期治療が不可欠です。

また、最近増えている原因の一つに「歯周病」があげられます。副鼻腔は口のすぐ上にありますが、副鼻腔と口の間にある骨は、厚さ数ミリしかありません。そのため、歯周病菌が口の中で増殖すると、この骨を破って副鼻腔に歯周病菌が侵入し鼻ポリープの原因となります。そのため、鼻を綺麗にするだけでなく、口の中を綺麗に保つことも鼻ポリープ予防のためには大切です。

鼻ポリープは病院で切除してもらうことが可能です。しかし、切除しても再発する「好酸球性副鼻腔炎」という鼻ポリープもあるので、ご自分でも十分注意することが大切です。