体の不調

低血圧とは?もともとの体質である場合や、ストレスが影響することも。自律神経を整えることが大切。

体の不調 2017年1月18日

2017_01_3低血圧では、高血圧のように国際的に決められた数値基準のようなものはありませんが、最大血圧(収縮期血圧)が100mmHg以下の場合が「低血圧」とされています。
血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことですが、低血圧の場合、何らかの原因により血管が開いていたり、血の巡りが悪くなることにより血圧が低くなった状態のことです。

低血圧は、めまい、ふらつき、耳鳴り、倦怠感、食欲不振、立ちくらみ、失神、手足の冷えなどの症状を伴うことがあります。しかし、必ずこれらの症状を伴うわけでもなく、低血圧だからといって、必ず日常生活に支障があるわけではありません。低血圧は、症状がなければ、特に治療の対象となることはありません。

低血圧の種類

低血圧の種類は、大きく分けて3種類あります。
それぞれ原因が異なります。

①二次性低血圧
何らかの病気や怪我によって起こる低血圧です。
原因となる病気は、内分泌系、心臓病、胃腸の病気、自律神経失調症など、様々なものがあります。
急激に低血圧になる場合は、心筋梗塞、激しい嘔吐や下痢、やけどなど、慢性的に低血圧になる場合は、内分泌系や循環器系の病気が考えられます。

②本態性低血圧
特にこれといった原因がなく、生まれつき血圧が低くなります。
親が低血圧の場合、低血圧になる可能性が高くなるといわれています。

③起立性低血圧
横になった状態からいきなり立ち上がると急激に血圧が低下し、立ちくらみや一時的な失神を起こす低血圧です。

人間は、立ち上がると重力の関係上血液が腹部や足に移行します。
通常は、交感神経をはじめとする調整反射が働くため、血圧は一定に保たれますが、何らかの原因で血圧調整が出来ないと起立性低血圧となります。

起立性低血圧の原因の例
・加齢による調整機能の低下
・自律神経失調症
・糖尿病、腎不全などの内科疾患
・自己免疫疾患(リウマチなど)
・ビタミンB12不足
など

予防について

低血圧の症状を予防するためには、自律神経を整えるために、昼夜のリズムを調えることが大切です。日中はなるべく日光を浴び、夜更かししないようにしてください。
また、ストレスが低血圧を引き起こすこともあるのでご注意ください。
また、食事では、肉、魚などの蛋白質ビタミンBやEを含んだ食品、海藻などのミネラルをしっかりと取るように心がけましょう。お茶やコーヒーに含まれるカフェインは、低血圧には非常によいものです。
しかし、過剰摂取は胃を痛めたりするのでやめましょう。